「ちよとはなし かみのいふこときいてくれ
あしきのことはいはんでな
このよのぢいとてんとをかたどりて
ふうふをこしらへきたるでな
これハこのよのはじめだし
なむてんりわうのみこと」
この言葉は、天理教の教えの一部であり、神の意志を人々に伝えるものです。一文ずつ解釈していきます。
意味と解釈
1.「ちよとはなし かみのいふこときいてくれ」
→「少しの間、話をしよう。神が言うことを聞いてほしい。」（神が人間に大切なことを伝えようとしている導入部分）
2.「あしきのことはいはんでな」
→「悪いことは言わないでおくれ。」
（神の教えに従い、悪しきことを避けるよう促している）
3.「このよのぢいとてんとをかたどりて ふうふをこしらへきたるでな」
→「この世の地（大地）と天をかたどって、夫婦を作ったのだよ。」
（天地の創造と、人間の男女（夫婦）の起源について述べている）
4.「これハこのよのはじめだし」
→「これがこの世のはじまりなのだ。」
（天地と夫婦の創造が、世界の始まりであると説明している）
5.「なむてんりわうのみこと」
→「南無天理王命（なむてんりおうのみこと）」
（天理教の神である天理王命に対する信仰の表明）
全体の解釈
この言葉は、天理教の教えの中で、**「神が天地を創造し、人間を夫婦としてこの世に生み出したこと」**を語るものです。また、神の教えを素直に聞くこと、悪しきことを避けることの大切さを説いています。最後に、「南無天理王命」と唱えることで、天理教の親神への信仰を示しています。
天理教の教えでは、人間は神の思いによって「陽気ぐらし」を実現するために生まれたとされます。この言葉は、その根本的な考えを簡潔に示したものだと言えるでしょう。