一ッ ひろいせかいやくになかに いしもたちきもないかいな
二ッ ふしぎなふしんをするなれど たれにたのみハかけんでな
三ッ みなだん/\とせかいから よりきたことならでけてくる
四ッ よくのこゝろをうちわすれ とくとこゝろをさだめかけ
五ッ いつまでみあわせゐたるとも うちからするのやないほどに
六ッ むしやうやたらにせきこむな むねのうちよりしあんせよ
七ッ なにかこゝろがすんだなら はやくふしんにとりかゝれ
八ッ やまのなかへといりこんで いしもたちきもみておいた
九ッ このききらうかあのいしと おもへどかみのむねしだい
十ド このたびいちれつに すみきりましたがむねのうち

【言葉の意味とやさしい説明】
- せかいやく:神さまの教えを広める仕事をする人。人を助けるために行動する人。
- いし・たちき:石や木。ここでは「困難や役に立つ材料」といった意味。
- ふしん:神さまの建物(教会など)をつくること。広い意味では「神さまの教えのもとに準備すること」。
- たのみ:誰かにお願いすること。
- よりくる:近づいて来ること。
- よくのこゝろ:自分の得ばかりを求める心。
- とくと:しっかりと、という意味。
- しあん:よく考えること。
- すみきる:心の中がすっきりきれいになること。くもりや迷いがなくなること。
【ひとつずつ説明する】
一ッ
ひろいせかいやくになかに いしもたちきもないかいな→ 世界は広くて、神さまの仕事に役立つ人や材料(石や木)はどこにでもあるよ。
二ッ
ふしぎなふしんをするなれど たれにたのみハかけんでな→ 神さまの家(教会)をつくるときでも、だれかにムリにお願いしたりはしないよ。
三ッ
みなだん/\とせかいから よりきたことならでけてくる→ 世界中から、必要な人や物が自然と集まってきて、できあがるんだよ。
四ッ
よくのこゝろをうちわすれ とくとこゝろをさだめかけ→ よくばりな気持ちをすてて、心をしっかり落ち着けて決めようね。
五ッ
いつまでみあわせゐたるとも うちからするのやないほどに→ いろいろ迷って待っていたとしても、それは自分だけで進めるものじゃないんだ。
六ッ
むしやうやたらにせきこむな むねのうちよりしあんせよ→ あわてずに、心の中からじっくりよく考えて行動しようね。
七ッ
なにかこゝろがすんだなら はやくふしんにとりかゝれ→ 心がすっきりして「やろう!」と思ったら、すぐに行動にうつそう!
八ッ
やまのなかへといりこんで いしもたちきもみておいた→ 山の中に入って、神さまはすでに使える石や木を見て準備してあるんだ。
九ッ
このききらうかあのいしと おもへどかみのむねしだい→ 「この石はダメかな?」と思っても、それをどう使うかは神さまが決めることなんだよ。
十ッ
このたびいちれつに すみきりましたがむねのうち→ みんなの心がきれいになってすっきりした。それがとても大事なんだ。
【ぜんぶまとめると】
世界には、神さまの仕事を助ける人や材料がたくさんあるんだよ。無理にお願いしたりしなくても、必要な人や物は自然と集まってくる。大切なのは、よくばらずに、落ち着いた心でちゃんと考えること。そして心がすっきりして「やろう!」と思ったら、すぐに行動すること。神さまはもう準備をしてくれているから、自分の心を整えてすすもうね、という教えだよ。
【たいせつな教え(ポイント)】
- 世界には、神さまの仕事を助ける「人」や「材料」がたくさんある
- 無理に人に頼まなくても、自然と助けが集まる
- よくばらず、しっかり考え、心を整えることが大事
- 心がすんだらすぐ行動しよう
- 神さまはすでに準備してくれている