天理教教祖伝逸話編【四十一 末代にかけて】をAIで子供向けに説明


 ある時、教祖は、豊田村の仲田儀三郎の宅へお越しになり、家のまわりをお歩きになり、

「しっかり踏み込め、しっかり踏み込め。末代にかけて、しっかり踏み込め。」

と、口ずさみながらお歩きになって後、仲田に対して、

「この屋敷は、神が入り込み、地固めしたのや。どんなに貧乏しても、手放してはならんで。信心は、末代にかけて続けるのやで。」

と、仰せになった。

後日、儀三郎の孫吉蔵の代に、村からの話で、土地の一部を交換せねばならぬこととなり、話も進んで来た時、急に吉蔵の顔に面疔が出来て、顔が腫れ上がってしまった。それで、家中の者が驚いていろいろと思案し、額を寄せて相談したところ、年寄り達の口から、教祖が地固めをして下された土地であることが語られ、早速、親神様にお詫び申し上げ、村へは断りを言うたところ、身上の患いは、鮮やかにすっきりとお救け頂いた。

【1. 現代の言葉にする】

ある日、教祖様は豊田村にある仲田儀三郎さんの家に行かれて、家の周りを歩きながら、

「しっかり踏み込め、しっかり踏み込め。末代にかけて、しっかり踏み込め。」

と口ずさまれました。

その後、儀三郎さんにこうおっしゃいました。

「この家と土地には神様が入って、しっかりと地固めをしたんや。たとえお金に困っても、手放してはいけないよ。信心(神様を信じる心)は、ずっと子孫に続けていくものなんやで。」

それから時がたち、儀三郎さんの孫の吉蔵さんの代になって、村の人から「土地の一部を交換してほしい」と言われ、話が進んでいきました。

けれど、その時、吉蔵さんの顔に大きな腫れ(面疔:めんちょう)ができてしまい、家族もびっくりして、どうしたらよいか相談しました。

すると年配の人たちが、「この土地は教祖様が神様の思いで地固めしてくださった場所だ」と話し出し、すぐに神様におわびをして、村にも「交換はできません」と伝えました。

すると、吉蔵さんの顔の腫れはきれいに治り、元気になりました。

【2. ひとつずつ説明】

①教祖様が来られたこと:

教祖様が家に来てくれたことは、神様がその家を大切に思ってくださっているしるしです。

②「しっかり踏み込め」と言われた意味:

これは、「この場所を大切にして、信心をしっかり続けなさい」という意味です。信じる心と土地の大切さを伝えている言葉です。

③「手放してはならんで」と言われた理由:

神様が入っている土地なので、お金に困っても勝手に売ったり、交換してはいけない、という教えです。

④後に起きた腫れの話:

神様の心に背いて、土地を交換しようとしたことで、身体にしるし(めんちょう)が出て「これは気づきなさいよ」という神様からのメッセージだったと考えます。

⑤信心でお詫びしたこと:

神様に「すみませんでした」と心からおわびをして行いを改めたことで、病気が治ったのです。これは、信心が通じた証しです。

【3. まとめ】

このお話は、「神様が地固めしてくださった場所や物を大切にし、信心を続けることの大切さ」を教えてくれています。

たとえ生活が苦しくても、大切なものを簡単に手放してはいけません。神様にいただいた「しるし」や「教え」は、ずっと子や孫へと受け継いでいくべきです。

そして、何か悪いことが起きたときは、すぐに信心の心で神様に向き合うことで、救われることがあります。

【4. 大切な教え】

信心は代々続けるもの  信じる心は一代限りではなく、ずっと先の代まで続けていくことが大切です。 神様の地固めとは  神様がその土地にしっかり心を込めてくださったという意味です。その土地や家は特別で、簡単に動かしたり、手放してはいけません。 身体の不調は神様からのメッセージ  病気やトラブルは、ただの偶然ではなく、神様が「気づいてほしい」と伝えていることもあります。 おわびと信心が救いにつながる  間違ったことをしたら、素直に神様におわびする気持ちが大切です。すると、神様はきっと助けてくださいます。