教祖は、
「この道は、人間心でいける道やない。天然自然に成り立つ道や。」
と、慶応二、三年頃、いつもお話しになっていた。
【1. 現代の言葉にする】
教祖は、「この道（＝天理の教えを歩む道）は、自分勝手な人間の考えでは進めない道ですよ。これは、自然のままに成り立つ、神様の理にかなった道なんですよ」と、慶応2〜3年ごろによくお話しされていました。
【2. 言葉の意味とやさしい説明】
この道：天理教の信仰の道、生き方のこと。 人間心（にんげんごころ）：自分勝手な考え、欲ばった気持ち、好き嫌いなど、人間が持ちやすい思い。 いける道やない：そのような心では進めない、生きられないという意味。 天然自然（てんねんしぜん）：神様がもともとお創りになった自然のままの姿・考え方。 成り立つ道：もともとのきまりや理（ことわり）によってできている道のこと。
【3. ひとつずつ説明】
「この道」とは何？ これは天理教の信仰の道、つまり神様の心にかなう生き方のことです。 「人間心ではいけない」って？ わがままな気持ち、欲ばり、怒り、にくしみなどの“人間らしい思い”では、神様の思いに近づけません。 「天然自然」ってどんなこと？ 作られたものではなく、神様がもともとお創りになった自然のままのあり方のこと。たとえば、日が昇る、草が育つ、お互いに助け合う心など。 「天然自然に成り立つ道」って？ 神様のご意思、自然のしくみによってできた道。つまり、人間の思い通りにはいかないけど、素直でまっすぐな心で歩んでいける道です。 なぜ人間心ではダメなの？ 人間心には「欲ばり」「ねたみ」「怒り」などがありますが、それでは心が曇ってしまい、神様の教えがわかりにくくなるからです。
【4. まとめ】
天理の教えに生きる「この道」は、自分勝手な思いや考えではうまく歩めない道です。神様がもともとお創りになった自然のしくみにそって、素直な気持ち、真実の心で歩んでいく道だと、教祖は教えてくださっています。
【5. 大切な教え（ポイント）】
人間のわがままな心では、神様の道はわからない 自分の思いどおりにしようとせず、神様に心を向けて歩むことが大事です。 自然のしくみにそった生き方が大切 自然のように素直で、正直で、まっすぐな心が、神様に喜ばれる心です。 「教え」は“こうあるべき”ではなく“こうなっている”もの 天理の道は、人間が決めたルールではなく、もともとある神様の「理（ことわり）」です。