みかぐらうた 十一下り目をAIで子供向けに説明


一ッ ひのもとしよやしきの かみのやかたのぢばさだめ

二ッ ふうふそろうてひのきしん これがだいゝちものだねや

三ッ みれバせかいがだん/\と もつこになうてひのきしん

四ッ よくをわすれてひのきしん これがだいゝちこえとなる

五ッ いつ/\までもつちもちや まだあるならバわしもゆこ

六ッ むりにとめるやないほどに こゝろあるならたれなりと

七ッ なにかめづらしつちもちや これがきしんとなるならバ

八ッ やしきのつちをほりとりて ところかへるばかりやで

九ッ このたびまではいちれつに むねがわからんざんねんな

十ド ことしハこえおかず じふぶんものをつくりとり

やれたのもしやありがたや

【言葉の意味とやさしい説明】

  • ひのもと:日本のこと
  • しよやしき:天理の地(神さまのおやしき)
  • ぢばさだめ:神さまが「ここがはじまりの場所」と定めたところ(=ぢば)
  • ふうふそろうて:夫婦が仲よくそろって
  • ひのきしん:感謝の気持ちで自分の力を人のために使うこと
  • だいゝちものだね:一番大切な「たね」になること
  • こえ:目立つ声や文句のこと
  • つちもち:土地を提供すること、または労力・力の提供のたとえ
  • きしん:寄進。神さまへのささげもの(気持ち・もの・労力など)
  • ところかえるばかりや:本質は変わらず、場所だけが変わるということ
  • むねがわからん:心(神意)がわかっていない
  • じふぶん:たっぷり、十分に
  • やれたのもしやありがたや:できたことに対して、感謝と喜びを表すことば

【ひとつずつ説明する】

一ッ

ひのもとしよやしきの かみのやかたのぢばさだめ→ 日本のこの場所(天理)を、神さまが自分の家(神殿)として定めたんだよ。
二ッ

ふうふそろうてひのきしん これがだいゝちものだねや→ 夫婦が仲よく一緒にひのきしんするのが、いちばん大切なたねになるよ。
三ッ

みれバせかいがだん/\と もつこになうてひのきしん→ 世界中の人たちも、だんだん心をひとつにして、ひのきしんするようになっていくよ。
四ッ

よくをわすれてひのきしん これがだいゝちこえとなる→ よくばりな気持ちを忘れて、感謝でひのきしんすれば、それがいちばんの「神さまへの声(思い)」になるよ。
五ッ

いつ/\までもつちもちや まだあるならバわしもゆこ→ どこにでも、まだ神さまのためになる土地や人の力があるなら、神さまもそこへ行くよ。
六ッ

むりにとめるやないほどに こゝろあるならたれなりと→ やりたい気持ちがある人なら、だれでもかまわないよ。無理に止めることはしないよ。
七ッ

なにかめづらしつちもちや これがきしんとなるならバ→ 特別な土地や力があれば、それも立派な「寄進(きしん)」になるんだよ。
八ッ

やしきのつちをほりとりて ところかへるばかりやで→ おやしきの土を他の場所へ持っていっても、意味は変わらない。ただ場所が変わるだけ。
九ッ

このたびまではいちれつに むねがわからんざんねんな→ 今までは、みんな神さまの心(思い)をしっかり理解できていなかったのが、残念だったね。
十ド

ことしハこえおかず じふぶんものをつくりとり→ 今年は文句も言わずに、しっかりたくさんの「実り(結果)」を受け取れたね。
やれたのもしやありがたや
→ これができたのは、ほんとうにありがたいことだね!


【ぜんぶまとめると】

天理の地は、神さまが「人間のはじまりの場所」として選んだ特別な場所だよ。そこで、夫婦仲よく感謝の気持ちでひのきしんすることが、一番大事なたねになるんだ。世界中の人たちが、よくばりな心を忘れて、ひのきしんをしていく。神さまは、気持ちがある人ならだれでも歓迎するし、特別な土地や力を持っている人も、その思いが神さまへの「きしん」になる。これまで神さまの思いを知らなかった人も、今ならそれがわかって、しっかり「実り」を受け取ることができた。それを神さまはとてもありがたく思っているんだよ。


【たいせつな教え(ポイント)】

  • 天理は神さまが定めた、はじまりの特別な場所(ぢば)
  • 夫婦そろっての「ひのきしん」がいちばん大切なたねになる
  • よくばりをすて、感謝の心で人のためにつくそう
  • 誰でも、心があれば神さまのたすけに参加できる
  • 神さまの思いを知り、文句なく行えば、実りある人生がまっている