一ッ ひとのこゝろといふものハ うたがひぶかいものなるぞ
二ッ ふしぎなたすけをするからに いかなることもみさだめる
三ッ みなせかいのむねのうち かゞみのごとくにうつるなり
四ッ ようこそつとめについてきた これがたすけのもとだてや
五ッ いつもかぐらやてをどりや すゑではめづらしたすけする
六ッ むしやうやたらにねがひでる うけとるすぢもせんすぢや
七ッ なんぼしん/゛\したとても こゝろえちがひはならんぞへ
八ッ やつぱりしん/゛\せにやならん こゝろえちがひはでなほしや
九ッ こゝまでしん/゛\してからハ ひとつのかうをもみにやならぬ
十ド このたびみえました あふぎのうかゞひこれふしぎ

【言葉の意味とやさしい説明】
- うたがいぶかい:疑い深いこと。すぐに信じない気持ち。
- ふしぎなたすけ:神さまの不思議な力で元気になること。
- みさだめる:見て、正しく判断すること。
- かゞみ(鏡):心のようすがそのまま映るもの。
- つとめ:天理教で行う「かぐらづとめ」などの神さまへのおつとめ。
- すぢ:順番や道すじ。
- こゝろえちがい:神さまの教えとちがう考え方や行動。
- かう:心のはたらき・たすけの力
- あふぎのうかゞひ:うちわのようなもので、神さまの思いを受け取ること。神さまの心を知るための行い。
【ひとつずつ説明する】
一ッ
ひとのこゝろといふものハ うたがひぶかいものなるぞ→ 人の心って、なかなか信じられず疑ってしまうものなんだよ。
二ッ
ふしぎなたすけをするからに いかなることもみさだめる→ 神さまは人を助けるために、心の中までしっかり見てわかってるよ。
三ッ
みなせかいのむねのうち かゞみのごとくにうつるなり→ 世界中の人の心は、鏡のように神さまにはよく見えるんだ。
四ッ
ようこそつとめについてきた これがたすけのもとだてや→ つとめ(神さまへのお祈りやおどり)に来てくれてありがとう。これが助かる第一歩なんだよ。
五ッ
いつもかぐらやてをどりや すゑではめづらしたすけする→ かぐらや手をどり(おつとめ)をちゃんとしていたら、やがてすごい助けがあらわれるよ。
六ッ
むしやうやたらにねがひでる うけとるすぢもせんすぢや→ ただ願いごとばかりしても、神さまにはちゃんとした心のすじが大切なんだ。
七ッ
なんぼしん/゛\したとても こゝろえちがひはならんぞへ→ どんなに一生けんめいでも、教えとちがう心ではうまくいかないよ。
八ッ
やつぱりしん/゛\せにやならん こゝろえちがひはでなほしや→ それでも、やっぱり心から信じて正しい思いになれば、なおるんだよ。
九ッ
こゝまでしん/゛\してからハ ひとつのかうをもみにやならぬ→ 本気で信じたら、自分も「たすける心=かう」をしっかり実行しようね。
十ッ
このたびみえました あふぎのうかゞひこれふしぎ→ 神さまの教えをうけとれるようになったこと自体が、とても不思議でありがたいことなんだ。
【ぜんぶまとめると】
人の心は疑いやすく、すぐには信じられないこともあるけど、神さまはみんなの心をちゃんと見てわかってくれてる。だから、神さまに心を向けて、つとめ(お祈りやおどり)を続けていくことが大切なんだよ。ただお願いするだけじゃなくて、教えに合った正しい心でいること。そして本気で信じたら、自分も人を助ける「たすけの心」を持つことが大切だよ。
【たいせつな教え(ポイント)】
- 神さまは人の心をしっかり見ている
- つとめに参加することで助かる道がひらける
- ただ願うだけでなく、心を正すことが大切
- 教えにそった心で生きよう
- 助けられるだけじゃなく、助ける人にもなろう