一ッ ひのもとしよやしきの かみのやかたのぢばさだめ
二ッ ふうふそろうてひのきしん これがだいゝちものだねや
三ッ みれバせかいがだん/\と もつこになうてひのきしん
四ッ よくをわすれてひのきしん これがだいゝちこえとなる
五ッ いつ/\までもつちもちや まだあるならバわしもゆこ
六ッ むりにとめるやないほどに こゝろあるならたれなりと
七ッ なにかめづらしつちもちや これがきしんとなるならバ
八ッ やしきのつちをほりとりて ところかへるばかりやで
九ッ このたびまではいちれつに むねがわからんざんねんな
十ド ことしハこえおかず じふぶんものをつくりとり
やれたのもしやありがたや
【言葉の意味とやさしい説明】
- ひのもと:日本のこと
- しよやしき:天理の地(神さまのおやしき)
- ぢばさだめ:神さまが「ここがはじまりの場所」と定めたところ(=ぢば)
- ふうふそろうて:夫婦が仲よくそろって
- ひのきしん:感謝の気持ちで自分の力を人のために使うこと
- だいゝちものだね:一番大切な「たね」になること
- こえ:目立つ声や文句のこと
- つちもち:土地を提供すること、または労力・力の提供のたとえ
- きしん:寄進。神さまへのささげもの(気持ち・もの・労力など)
- ところかえるばかりや:本質は変わらず、場所だけが変わるということ
- むねがわからん:心(神意)がわかっていない
- じふぶん:たっぷり、十分に
- やれたのもしやありがたや:できたことに対して、感謝と喜びを表すことば
【ひとつずつ説明する】
一ッ
ひのもとしよやしきの かみのやかたのぢばさだめ→ 日本のこの場所(天理)を、神さまが自分の家(神殿)として定めたんだよ。
二ッ
ふうふそろうてひのきしん これがだいゝちものだねや→ 夫婦が仲よく一緒にひのきしんするのが、いちばん大切なたねになるよ。
三ッ
みれバせかいがだん/\と もつこになうてひのきしん→ 世界中の人たちも、だんだん心をひとつにして、ひのきしんするようになっていくよ。
四ッ
よくをわすれてひのきしん これがだいゝちこえとなる→ よくばりな気持ちを忘れて、感謝でひのきしんすれば、それがいちばんの「神さまへの声(思い)」になるよ。
五ッ
いつ/\までもつちもちや まだあるならバわしもゆこ→ どこにでも、まだ神さまのためになる土地や人の力があるなら、神さまもそこへ行くよ。
六ッ
むりにとめるやないほどに こゝろあるならたれなりと→ やりたい気持ちがある人なら、だれでもかまわないよ。無理に止めることはしないよ。
七ッ
なにかめづらしつちもちや これがきしんとなるならバ→ 特別な土地や力があれば、それも立派な「寄進(きしん)」になるんだよ。
八ッ
やしきのつちをほりとりて ところかへるばかりやで→ おやしきの土を他の場所へ持っていっても、意味は変わらない。ただ場所が変わるだけ。
九ッ
このたびまではいちれつに むねがわからんざんねんな→ 今までは、みんな神さまの心(思い)をしっかり理解できていなかったのが、残念だったね。
十ド
ことしハこえおかず じふぶんものをつくりとり→ 今年は文句も言わずに、しっかりたくさんの「実り(結果)」を受け取れたね。
やれたのもしやありがたや
→ これができたのは、ほんとうにありがたいことだね!
【ぜんぶまとめると】
天理の地は、神さまが「人間のはじまりの場所」として選んだ特別な場所だよ。そこで、夫婦仲よく感謝の気持ちでひのきしんすることが、一番大事なたねになるんだ。世界中の人たちが、よくばりな心を忘れて、ひのきしんをしていく。神さまは、気持ちがある人ならだれでも歓迎するし、特別な土地や力を持っている人も、その思いが神さまへの「きしん」になる。これまで神さまの思いを知らなかった人も、今ならそれがわかって、しっかり「実り」を受け取ることができた。それを神さまはとてもありがたく思っているんだよ。
【たいせつな教え(ポイント)】
- 天理は神さまが定めた、はじまりの特別な場所(ぢば)
- 夫婦そろっての「ひのきしん」がいちばん大切なたねになる
- よくばりをすて、感謝の心で人のためにつくそう
- 誰でも、心があれば神さまのたすけに参加できる
- 神さまの思いを知り、文句なく行えば、実りある人生がまっている