ちよとはなし かみのいふこときいてくれ
あしきのことは いはんでな
このよのぢいと てんとをかたどりて
ふうふをこしらへ きたるでな
これハこのよの はじめだし
なむてんりわうのみこと

【ことばの意味とやさしい説明】
これは、神さまが「ちょっと大事な話を聞いてね」と言って、
人間がどうやって生まれたか、この世界のはじまりを教えてくれる言葉だよ。
怒ったり文句を言ったりしないで、素直な気持ちで聞いてね、って言っているよ。
【ひとつずつ説明する】
■ ちよとはなし かみのいふこときいてくれ
→ 「ちょっと話があるよ。神さまの言うこと、ちゃんと聞いてね」
■ あしきのことは いはんでな
→ 「悪口や文句は言わないでね。素直な心で聞いてほしいな」
■ このよのぢいと てんとをかたどりて
→ 「この世界をつくるときに、男(ぢい)と女(てん)の形をもとにつくったんだよ」
■ ふうふをこしらへ きたるでな
→ 「その男と女を夫婦にして、そこから人間がはじまったんだ」
■ これハこのよの はじめだし
→ 「これが、人間のよのなかのはじまりだったんだよ」
■ なむてんりわうのみこと
→ 「このお話をしている神さまは、“てんりおうのみこと”っていうんだよ」
【ぜんぶまとめると】
神さまが「みんなに聞いてほしいことがあるよ」と言って、
「むかし、男の人と女の人を夫婦にして、そこから人間の世界が始まったんだよ」
というお話をしてくれてるの。
そして、神さまは「文句を言わずに、やさしい心で聞いてね」と言ってるよ。
【たいせつな教え(ポイント)】
- 人間は神さまにつくられた大切な存在なんだよ
- 男の人と女の人が夫婦になって、そこからたくさんの人が生まれてきたんだ
- だから、みんな元は同じ家族のようなものだよ
- 神さまは「文句を言うより、素直な心で話を聞くこと」を大事にしてるんだ
「人間のはじまりのお話」
そして、神さまが「たすけあって生きてほしい」という気もちを伝えてくれているんだね。