一ッ ひのもとしよやしきの つとめのばしよハよのもとや
二ッ ふしぎなつとめばしよハ たれにたのみはかけねども
三ッ みなせかいがよりあうて でけたちきたるがこれふしぎ
四ッ よう\/こゝまでついてきた じつのたすけハこれからや
五ッ いつもわらはれそしられて めづらしたすけをするほどに
六ッ むりなねがひはしてくれな ひとすぢごゝろになりてこい
七ッ なんでもこれからひとすぢに かみにもたれてゆきまする
八ッ やむほどつらいことハない わしもこれからひのきしん
九ッ こゝまでしん\゛/したけれど もとのかみとハしらなんだ
十ド このたびあらはれた じつのかみにはさうゐない

この文は、天理教の教えの一部であり、おそらく「ひながた(ひな型)」と呼ばれる教祖・中山みきの教えを示したものの一つです。天理教の根本理念である「陽気ぐらし」や「ひのきしん」などの精神が表れています。それぞれの句を簡単に解説します。
1. 「ひのもとしよやしきの つとめのばしよハよのもとや」
• 天理教の教えが始まった「ぢば(地場)」は、世界の中心であり、すべての人々が集い、つとめ(祈り・祭り)が行われる場所である。
2. 「ふしぎなつとめばしよハ たれにたのみはかけねども」
• この地が不思議な力を持つ場であることを示唆し、誰の力によるものでもなく、自然とそのような場になったことを示している。
3. 「みなせかいがよりあうて でけたちきたるがこれふしぎ」
• 世界中の人々が集まり、神の教えが広まる様子を「不思議」と表現している。
4. 「よう\/こゝまでついてきた じつのたすけハこれからや」
• ここまで信仰を続けてきた人々に対し、これから本当の救いが始まると伝えている。
5. 「いつもわらはれそしられて めづらしたすけをするほどに」
• 天理教の教えを実践することは周囲から誤解されたり批判されることもあるが、それでも人助けを続けることが大切である。
6. 「むりなねがひはしてくれな ひとすぢごゝろになりてこい」
• 神に対して無理な願いをせず、一心に信仰し、誠の心を持つことを求めている。
7. 「なんでもこれからひとすぢに かみにもたれてゆきまする」
• 何事も神に委ね、ひたすら信仰の道を歩む決意を表している。
8. 「やむほどつらいことハない わしもこれからひのきしん」
• 病気や苦しみはつらいが、それを乗り越えるために「ひのきしん」(無償の奉仕)を実践することが大切である。
9. 「こゝまでしん\゛/したけれど もとのかみとハしらなんだ」
• これまで信仰してきたが、ようやく本当の神(天理教の神)を知ることができたという悟りの表現。
10. 「このたびあらはれた じつのかみにはさうゐない」• 今こそ真の神が顕現したことを確信し、その存在を疑う余地がないという結論。
まとめ
この詩は、天理教の信仰の核心である「かみ(神)の存在」「つとめ(神への祈りと祭り)」「ひのきしん(他者への奉仕)」などの教えを簡潔に示しています。特に、世界中の人々が「ぢば」に集まり、神の教えに従うことで救われるという思想が強調されています。
天理教では、神(天理王命)が人間を陽気ぐらし(喜びに満ちた生活)のために創造したと説きます。この教えを実践することで、世界中の人々が救われるというのが天理教の信仰の根幹です。